Vim pedal を作る

June 29, 2018

腕はたかだか二本しか無い。しかし我々にはまだ足が残されている。

あらすじ

私はVimを使っている。VimというエディタはとにかくEscキーを多用する。

ではフットペダルをEscキーとして使うのはどうか。どうせなら自作したい。

少し調べたところ、BOSSのコンパクトエフェクターにはモメンタリスイッチを採用しているものがいくつかあった。

モメンタリの2pinスイッチなら簡単にコンピュータの入力デバイスにできるはずだと踏んで、ジャンクのBOSS TURBO OVERDRIVE OD-2Rを1000円ほどでフリマアプリで購入した。

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そして、これを改造してEscキーを割り当てる事にした。

分解

いらなさそうな部品を引っ剥がす。BOSSの基板が出てくる。

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スイッチに付いているワイヤだけ残しておく。 補強のためスイッチ周りをエポキシ樹脂で固める。 干渉防止の為クリアファイルをカットしたものを挟む。

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配線・はんだ付け

スイッチについているワイヤをブレッドボードに刺せるタイプのワイヤと結合させる。 pro microをピンヘッダにはんだ付けして、ブレッドボードに刺す。 ワイヤとダイオードを適当に配線する。 Arduino IDE for Macで一応動作確認をしておく。

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qmkの焼き込み

qmk_firmware/keyboards/handwired/onekey を流用する。

keymapは KC_ESC にしておく。シンプル。 今回は組み立て上の都合でconfig.hの MATRIX_COL_PINS をB1に変更した。

#define MATRIX_COL_PINS {  B1 }
#define MATRIX_ROW_PINS {  D0 }

組み立て

pro microがついたブレッドボードを粘着テープでエフェクターの蓋の裏側に貼り付ける。

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びっくりするほどきれいにmicro USBの穴とフィットする。

動作確認

繋げてvimを起動、INSERTモードへ移行、ペダルを踏む。 無事NORMALモードに移行された。

使ってみて

pros

普通に使える。 元の箱の用途が用途だけに、耐久性も安心。

cons

バネが重いので、足が鍛えられてしまう。バネを切るなどの調整が必要そう。

TRRSジャック経由で複数個エフェクターを繋げてEsc以外(Shift, Enterなど)を割り当てても面白そう。


Written by kdxu